選挙権を持たない１０代の若者たちが２６日、特定秘密保護法案に反対するデモを行った。その名も「秘密はいやだ！U-20（アンダー・トゥエンティ）デモ」。大人を含む約６５０人が参加者し、同法案の危険性を訴えた。
２０歳未満の若者デモを呼びかけたのは、秘密保護法に反対する抗議行動を通じて知り合ったという女子学生４人。法案成立前の去年12月1日、若者に抗議活動への参加を呼びかけるためのツイッターアカウント「デモクラシーU-20」を開設。法案が成立した翌日に、安倍首相が「嵐が過ぎ去った」という発言を聞き、「もっと大きな嵐を」と若者によるデモを企画した。
デモに参加したのは１０代が１５０人、２０歳以上が約５００人。午後１時半に代々木公園を出発。１０代の若い世代が、「自由に漫画を読めなくなる」「言いたいことは自由に言いたい」など思い思いの声をあげた。福田和香子さん（20歳・大学生）は、「一般市民の権利を全て奪っていくような法案」「若者が黙っていていいはずがない」と参加の動機を話す。また、２月１日に学生主体のデモを企画している奥田愛基さん（21歳・大学生）は、「若者なりのやり方があると思う」と話す。
「『ありがとう』と『申し訳ない』が混じっている」と複雑な気持ちをのぞかせたのは、４歳と６歳の子どもと一緒に参加した女性（31歳・東京都三鷹市）。「子どもたちだけに任せてはいけない」と話す。また、デモの世話人を務めた土肥二朗さん（57歳・東京都三鷹市）は、「参加者同士が交流を深めていくことにも期待している」と目を細めた。
初めてデモ申請を行った長島可純さん（19歳・大学生）は「何もかも手探りだった。東京だけでなく全国の未成年が立ち上がるきっかけになって欲しい」と期待を込める。今後の具体的な予定は決まっていないが、他団体との連携も含めて、今後の取組みを検討していくという。
U-20デモ公式サイト
http://u20demo.blog.fc2.com/
「U-20デモ」ツイッターアカウント
https://twitter.com/10_democracy
秘密保護法に反対する学生デモ
http://aikihon123.wix.com/students-against-spl
