オリンピック
2018/04/24 - 21:24

東京五輪の大会運営について懸念〜IOCや国際競技連盟

国際オリンピック委員会(IOC)と大会組織委員会は23日と24日の2日間にわたって、東京五輪の進捗状況を確認する会議を開いた。主要な議題とった開催経費の削減について、組織委員会の森喜朗会長は、「IOCと連携し運営コストの削減に努めていきたい」と会議後の会見で述べた。

今回開かれたのは、半年に1回の頻度で開催されている「IOCプロジェクトレビュー」。国際オリンピック委員会(IOC)と大会組織委員会が顔を合わせ、五輪開催に向けた準備状況を確認する場だ。経費削減に関するの確認や暑さ対策、ドーピング対策などについて話し合われた。

複数の国際競技連盟が危惧
会見でIOCのジョン・コーツ調整委員長は、複数の国際競技連盟がテストイベントや大会運営へ対し、懸念が示されていると説明。これに対して、組織委員会の森会長は「体制を点検しながらしっかり準備を進めていきたい」と話した。


(写真)ジョン・コーツ氏

また平昌五輪についてジョン・コーツ調整委員長は、開会式で韓国と北朝鮮の選手団が合同で入場したことを高く評価。「スポーツは万人のためのもので、IOCは政治的に中立だ」と答えた。これに対して、森会長は「五輪がきっかけなのか、アメリカを中心とした多くの国の制裁がそうさせたのか分からない。日本人が拉致されているので、どうしても引っかかっている」と異なる見解をみせた。


(写真)森喜朗氏

会議ではこのほか、五輪開催前のテストイベントや選手と観客が近いオープンな会場作りなどについて検討したという。また千葉県が、釣ヶ崎海岸で開催されるサーフィン会場の準備状況について報告をした。

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