オリンピック
2018/07/12 - 21:17

「復興五輪全面に」聖火リレー決定


 

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は12日、国や東京都と開いた調整会議で、東京五輪の聖火リレーを福島県からスタートすることを決定した。
 
福島から聖火リレーがスタートするのは、2020年3月26日。47都道府県を121日間かけて時計回りに一周する。組織員会の森喜朗会長は、「聖火リレーはオールジャパンで、復興した姿を世界に見せる」と説明した。
 
この日は午後、東京五輪の進捗状況を確認する国際オリンピック委員会(IOC)と組織委員会の第6回の調整会議が開かれ、競技日程や運営費について協議した。会見後、聖火台の設置場所について、お台場が検討されているとの一部メディアの報道を受け、記者らが確認に追われる場面もあってが、組織委員会は否定した。
 
聖火台の設置場所をめぐっては、新国立競技場が木造なため、競技場内に常設することは難しく調整が難航している。
 
聖火リレーが誕生したのはナチス時代
五輪の象徴といわれている聖火台や聖火リレー。そもそも、五輪の聖火リレーがはじまったのは、ナチス政権下で開催された1936年のベルリンオリンピックだ。スポーツジャーナリストの谷口源太郎さんは、「ナチスが国民総動員の手段とし、国威発揚に利用したという負の側面がある。」と指摘。「復興五輪ではなく、原発事故の被害隠しに利用される。欺瞞だ」と、聖火リレーが政治利用される恐れがあると警鐘を鳴らす。
 
福島県内では歓迎ムードがある一方、モニタリングポストの撤去などが進む中、「復興ばかりがアピールされ、原発事故の幕引きに利用されるのでは?」といった声も根強い。組織委員会は今後、聖火リレーのコースについて47都道府県と調整し、詳細なルートを来年の夏までに決定する方針だ。
 
聖火リレーのスケジュール(C)組織委員会

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