【世界のオルタナティブメディア】Engagemedia（アジア太平洋地域）

アジア太平洋地域の社会問題にフォーカスしたビデオの共有サイトを運営するEngagemedia（エンゲージメディア）。ビデオ制作者と様々な分野で活動するアクティヴィストをつなげる役割を担っている。

　2005年3月、エンゲージメディアはアン・ヘルムとアンドリュー・ロウェンサルによって設立されました。国境を越え、アジア太平洋地域の新たな認識を生み出すために、映像や情報を共有できる場を提供することを目的に始まりました。また、ビデオアクティヴィストとその他のアクティヴィストたちが繋がり、協力関係が生まれるようなプラットフォームを目指しています。
　
　現在、エンゲージメディアはオーストラリアのメルボルンとインドネシアのジャカルタに活動の拠点があります。映像やインターネット、オープンソースを使って、社会に変化をもたらすための活動をアジア太平洋地域で展開しています。独立メディアやオープンソースの技術は、社会的正義を目指し、環境破壊などの問題に立ち向かう運動を進めていくためには欠かせないものです。それらは様々な問題に対する解決策を見出せる可能性に溢れています。
　
　私たちはあらゆる社会的な問題に関心を持っていますが、その中の重要なトピックのひとつに、気候変動があります。メンバーのひとりがCOP15の行われたコペンハーゲンで取材したこともあり、つい最近、気候変動に関する作品集を打ち出しました。他にも森林伐採問題、人権問題、移民に関わる問題、多様な問題についてのコンテンツをサイトで発信しています。また、オープンソース技術の開発にも積極的に関わっており、“Plumi”というビデオ共有サイトを運用するシステムをプログラムしました。
　
　今後はネットワークを広げ、他のアジア地域のコミュニティとも連動していきたいです。現在、ウェブサイトをインドネシア語、マレー語、北京語、そしてタガログ語に翻訳しているところで、将来は他の言語も増やしていこうと思っています。ビデオアクティヴィストと他のアクティヴィストたちがより深く交流し、様々なコラボレーションが生まれていくよう、更にコンテンツを増やしていきたいです。（共同設立者　アンドリュー・ロウェンサル）