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福島原発事故後の基準値を検証へ〜放射線審議会

投稿者: ourplanet 投稿日時: 月, 09/25/2017 - 23:56
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放射線審議会は25日、原発事故以降、各省庁で設定された様々な基準値について検証に着手することを決めた。各省庁に調査票を配付して、それぞれの基準値の検討過程や基準の根拠などを調べるほか、運用状況なども調査する方向だ。基準値の設定に問題がある場合は、「放射線審議会」で是正を求めることもありうるという。
 
今回、検証に取り組むのは、原発事故後、各省庁で設定された様々な基準値。避難基準や食品の安全基準、学校の校庭の利用基準など、原発事故後、住民の生活に大きな影響を与えた基準値はどのように立案されたのかを把握し、今後の被曝防護政策に役立てることが目的だ。「放射性物質汚染対処特措法」や除染作業員の基準値など、原発事故後、放射線審議会に諮問され答申を行った基準だけでなく、学校の校庭利用基準や避難基準等、放射線審議会に諮問していない基準も調査の対象とする。
 
福島原発事故後の基準をめぐっては様々な混乱が起こり、たびたび批判が寄せられてきた。こうした背景を受け、委員からは、「運用状況やについても把握すべきだ」とした意見や「理想的には棚卸しをして、ステイクホルダーへ対するパブコメなどもできれば」といった指摘が相次いだ。次回の総会までに、各省庁から調査表を回収し、それぞれの基準や関連政策のもとともった放射線防護の考え方を踏まえて類型化した上で、基準のあり方を検証する方針だ。
 
放射線審議会は従来、関係行政機関からの諮問を受けた場合のみ、答申を行う機関だったが、今年4月に成立した改正「放射線障害防止の技術的基準に関する法律」により、放射線審議会自らが調査し、提言を行う機能が追加された。今回の検証はその一つで、この他、「放射線防護の基本的な考え方」や「ICRP2007年勧告の国内制度等への取入れ」などについても、独自に検討を開始する。
 

放射線審議会に諮問され答申したもの
・電離則の特例に関する省令に係る放射線障害の防止に関する技術的基準
・実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則の規定に基づく線量限度等
・人事院規則に係る放射線障害の防止に関する技術的基準
・原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法の規定に基づく放射線障害の防止に関する技術的基準
・放射性物質により汚染された土壌等を除染するための業務等に係る電離放射線障害防止 規則及び関係告示に係る放射線障害の防止に関する技術的基準
・除染等業務に従事する労働者の放射線障害防止のためのガイドライン
・乳及び乳製品の成分規格等に関する省令の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規 格基準 水道法に規定する衛生上必要な措置等に関する水道水中の放射性物質の目標の設定について
 
放射線審議会に諮問されていないもの(例)
・避難区域、屋内退避等
・ヨウ素剤の服用、避難者等の除染
・居住制限等
・学校・校庭の利用の判断基準
・水浴場開設
・福島県内の学校の屋外プールの利用
・稲の作付
・食品の出荷制限等
・飼料の暫定許容値
・堆肥(暫定許容値)
・船舶、コンテナ等の除染
・廃棄物の取扱、処分等

 
会議資料
http://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/houshasen/00000029.html
 
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