キネマ旬報社は16日、2011年公開の映画から選ぶ「第85回キネマ旬報ベスト・テン」を発表した。日本映画の1位は「一枚のハガキ」(新藤兼人監督)、外国映画1位は「ゴーストライター」(ロマン・ポランスキー監督)で、文化映画部門の第10位に、OurPlaentTVのワークショップを参加していた金子サトシさんの「食卓の肖像」が選ばれた。
「食卓の肖像」は、1968年に北九州を中心に起きた食品公害事件「カネミ油症事件」の問題を取り上げた作品。被害者たちに丁寧に取材をし、貴重な証言の数々を紡いでいる。金子さんは、2008年にOurPlanetTVの秋期の映像ワークショップ入門編に参加。その後、2009年に春より上級クラスの「DIYビデオのアトリエ」(講師は映画監督の土屋豊氏)を受講。2010年秋に同作品を完成させた。
金子サトシさんのコメント
いちから自主制作でつくった作品が入賞できてありがたいです。さらに上映会を続けて多くの人に見てもらいたい。現在は、広島・長崎の被曝者へのインタビューと、原発についての取材を進めています。 |