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甲状腺がん悪性、悪性疑い43人〜福島県民健康管理調査

投稿者: ourplanet 投稿日時: 火, 08/20/2013 - 13:29


 
東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べている福島県の「県民健康管理調査」検討委員会が20日、福島市で開かれ、甲状腺検査の結果、悪性または悪性疑いと診断された子どもが44人になったと報告された。そのうち手術を終え、甲状腺がんと確定診断された子どもは18人に増えた。
 

福島県民健康管理調査の甲状腺調査の配布資料をOurPlanetTVが加工。
 
県立医大の報告によると、2011年度と12年度の2年間で、甲状腺検査を受診した176,648人のうち、2次検査を受診したのが768人。そのうち穿刺細胞診を実施した子ども206人の約20%にあたる43 人が悪性または悪性疑いと診断された。(甲状腺がん手術を行って、良性結節との診断を受けた1人を除く)
 
年齢的に見ると、前回の検討委員会では、事故時9歳(検査時11歳)の子どもが悪性診断を受けたとの報告があったが、今回は更に年少の事故時6歳(検査時8歳)の女児が悪性と診断されている。母数となる、6歳から10歳の受診者数は50,421人だった。
 
また、甲状腺がんは女性の発症率が高いことで知られているが、今回の結果では、男女比がほとんどなく、これに対する質問に対し、長崎大学の高村昇教授は、チェルノブイリでは事故後5年くらいの発症当初は男女半々だったが、後に女性の数が増えたと回答した。
 
アーカイブ後半

 
社会的に関心の高い甲状腺検査に関して、検討委員会の星北斗座長は、甲状腺検査に特化した専門的な部会を設置することを提案した。甲状腺検査に関して、あらゆる情報にアクセスできる環境を整備し、臨床的また疫学的な観点から議論を行うことが目的だ。検討委員会の春日文子委員(日本学術会議)から前回の検討委員会で提案があった。委員は、検討委員会から、星座長をはじめ、甲状腺の専門家でもある清水一雄委員をはじめ5人が就任。そのほか、現在の甲状腺検査に関わっていない甲状腺の専門家や疫学の専門家など、第三者的な人材を充てたいとしている。議事は原則公開で、検討委員会よりも高い頻度で開催する見込み。第1回目は、11月に開催される次回の検討委員会までに開催する。
 
配布資料(一括)
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/250820siryouikkatu.pdf
甲状腺検査の結果に関する配布資料
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/250820siryou2.pdf
 
関連番組
2013年2月13日配信 福島県甲状腺検査~3人が甲状腺がん、7人悪性疑い
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1532
2013年3月6日配信 甲状腺がん「被曝の影響、否定出来ず」〜疫学専門家インタビュー
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2012年4月24日配信 「精密」はウソ?甲状腺検査で観察項目を大幅省略
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1577
2013年6月2日配信 「必ず誤診」 訴訟恐れ巨額保険加入 ~福島県甲状腺検査
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2013年6月5日配信 甲状腺がん12人・悪性疑い15人〜福島県調査
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