社会学者の開沼博東京大学准教授が、特定非営利活動法人OurPlanet-TVのを名誉毀損で訴えている裁判で、東京地裁は本日6月6日、原告の訴えを認める判決を下した。
この裁判は、OurPlanet-TVが2019年3月に配信した記事をめぐり、開沼氏が、「学生に対して事実無根の恫喝行為を繰り返す大学教員であるとの印象を与え」、開沼氏の社会的な評価を著しく低下させたと訴えていたもの。大寄麻代裁判長は、原告の訴えを認め、OurPlanet-TVに55万円の支払いを命じた。また記事に登場する慶應大学生(当時)の代理人弁護士についても、プレスリリースの配信や記者会見を実施したことが名誉毀損にあたるとして、55万円の支払いを命じた。
OurPlanet-TVは、報道機関が第三者の声を伝えることによって成り立っているという前提を理解しない、極めて問題のある判断だとした上で、控訴をする方向で検討しているとした。代理人を通して、勝訴した開沼氏のコメントを求めたが、現時点で回答はない。