新田義貴監督・映画「摩文仁」を語る~沖縄戦80年
沖縄本島の南端に位置する「摩文仁」の丘ー。
1945年4月、米軍が沖縄本島に上陸。激しい地上戦が繰り広げられる中、日本軍の第32軍が首里城地下に司令部壕を構えるも、米軍の猛攻で陥落。牛島満司令官は、摩文仁の丘の自然壕に司令部を移し、徹底抗戦をする南部撤退を指揮した。しかし、この作戦により、南部に避難していた住民が戦闘に巻き込まれ、多くの犠牲者が出た。
いま、この司令部壕があった摩文仁の丘は、膨大な数の慰霊碑がひしめく。沖縄住民、日本軍戦友、自衛隊、アメリカ軍関係者、韓国人遺族。丘にはそれぞれの思いがすれ違う。“英霊の顕彰”か“犠牲者への慰霊”か。
映画「摩文仁ーmabuni」は、その慰霊碑に光を当て、祈りをささげる人々の思いと、そこに横たわる断層を描き出したドキュメンタリーである。30年間、沖縄を取材し続けてきたジャーナリスト・新田義貴さんがカメラを回した。新田さんに映画に込めた思いを聞いた。
本作は、6月21日(土)より渋谷のシアター・イメージフォーラムにて公開予定。
映画「摩文仁 mabuni」公式ホームページ
https://eurasiavision.net/mabuni/