社会・政治を変えたいNPO向け広報セミナー 〜戦略的広報の実践〜 ロビイングだけでは政策は変わらない!
日本はいま、大変厳しい時代に入っています。企業が優先される一方、経済的な弱者は切り捨てられ、子どもたちの貧困が広がっています。差別は野放しのまま、環境問題や人権問題への取り組みも世界から大きく遅れをとっています。
その原因を作っているのは、市民セクターに発信力がないこと。海外のNGOに比べ、戦略的な広報を実践できていない団体があまりに多いことが挙げられます。報道を変え、時代を動かすために、どうすればいいのか。国際NGO広報担当者と現役の新聞記者から、具体的な成功事例とプレスワークの実践を学びます。
対 象 NPO法人・労働組合・市民団体の代表・広報担当者など
(主に有給スタッフ2人以上の組織・団体)
日 時 9月2日(月)10:00~17:00
会 場 千代田区かがやきプラザ 4階 研修室1・2(九段下駅下車徒歩3分)
定 員 30人(先着順/定員に達し次第締め切ります)
特 典 特典1 9/2講座終了後マスコミ記者との懇親会に参加(会費:3,000円程度)
特典2 記者を招いての「広報ゼミ」に優先的に参加(10月開始/定期開催)
企業では花形職業の広報・宣伝部。しかし、日本のNPOや市民団体では、広報業務の専門性や重要性を重視しているように見えません。事業そのものも大切ですが、社会への発信し浸透させる広報の仕事は、事業と等価。組織マネジメントの観点から広報の重要性について学ぶとともに、社会や国を動かすためにSNSを広報にどう位置付ければいいのか考えます。
講師:白石草(OurPlane-TV代表)
放送局勤務を経て2001年にオルタナティブメディアOurPlanetTVを設立。独自番組の制作・配信と同時に、市民向け映像ワークショップを展開。貧困ジャーナリスト大賞、放送ウーマン賞など受賞。著書に「メディアを作る~小さな声を伝えるために」(岩波ブックレット)など多数。
世界の先進諸国に比べ、環境や人権など様々な分野で遅れをとっている日本。非営利セクターは何をすれば、政財官のメディア戦略に対抗できるでしょうか。環境NGOのスタッフとして、気候変動問題に取り組み、記者教育や現地記者会見を仕切ってきたWWFジャパンの小西雅子さんを招き、戦略的広報とは何か。実践の成果。具体的な広報戦略の考え方を学びます。
講師:小西雅子(WWFジャパン)
中部日本放送アナウンサー等を経て2005年9月から現職。専門は国連における気候変動国際交渉及び環境・エネルギー政策。環境省中央環境審議会委員、東京都環境審議会委員ほか。著書「地球温暖化は解決できるのか~パリ協定から未来へ!」(岩波ジュニア新書2016)など多数。
最後は実践編です。記者・メディアを味方にし、戦略的な広報を展開するために何をすればいいでしょうか。これまで、様々な市民の声を記事にしてきた毎日新聞記者の現役記者・吉永磨美さんを囲んで、簡潔で伝わるプレスリリースの作成や会見の極意などプレスワークの実践を学びます。また記者との関係構築やメディアとの関係づくりについて考えます。
講師:吉永磨美(毎日新聞記者)横浜支局、東京本社地方部、社会部、生活報道部などを経て現職。近年は「おんなのしんぶん」や連載「ガラスの天井」を担当し、女性や障害をテーマに記事を執筆。連載「介護崩壊」などの取材も。2017年から1年間、毎日労組の専従を経験。記者のセクシュアルハラスメント問題に取り組んでいる。