2015/08/07 - 18:53

川内原発「安全性に問題」2000人が異議申し立て

九州電力川内原発1号機の老朽化対策を認可した原子力規制委員会に対して、7日、「原子力規制を監視する市民の会」のメンバーらが、原子力規制委員会の審査は不十分で取り消すべきだと異議申立書を提出した。川内原発は、来週にも再稼動が見込まれている。
 
「反原発・かごしまネット」「川内原発30キロ圏住民ネットワーク」「原子力規制を監視する市民の会」など7団体がインターネットで呼びかけ、1日で1973人の異議申立人が集まった。そのうち約30人が鹿児島県の住民だという。
 
昨年7月に運転開始から30年が経過した川内原発1号基。九電の書類提出が遅れた結果、再稼働の直前にあたる8月5日に、規制委が審査を認可したこと。この対応に対し、市民らは、期限より1年以上の審査であり、不当だと批判。また、九電の補正申請の中には、配管の腐食評価に危険箇所があったにも関わらず、規制委は、調査を終わらせたと指摘した。
 
申立人の代表である「原子力規制を監視する市民の会」の阪上武さんは、「再稼動のスケジュールに合わせて審査を終わらせたのではないか。安全上に問題がある。再稼動なんてとんでもない。」と訴えた。
 
関連サイト
原子力規制を監視する市民の会
http://kiseikanshi.main.jp/
 
関連ニュース
規制委が川内原発の審査「合格」〜再稼働へ(2014年7月16日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1808
規制委が川内原発の「合格」判断~火山や避難おきざり(2014年9月9日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1830
 

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