「司法の独立どこいった!」
東京電力福島第1原発事故をめぐり、国の責任を否定した最高裁判決から3年目に当たる6月17日を控え、原発事故に伴う損害賠償裁判を起こしている原告らが16日、最高裁判所を取り囲む「人間の鎖(ヒューマンチェーン)」をおこなった。
抗議行動を呼びかけたのは、「6・17最高裁共同行動2025実行委員会」。原発裁判や公害訴訟の原告ら1100人以上が、全国各地から最高裁判所前に駆けつけた。
最高裁判所は2022年6月17日、原発事故における国の責任を否定した判断を下した。以来、全国で争われている原発損害賠償裁判全てで、国の責任を認めない判決が続いている。参加者は、30度を超える猛暑の中、「原発事故は人権問題!」「被害者救済どこいった!」などと声をあげ、手をつないで最高裁を取り囲んだ。参加者の一人は、「国に忖度せず独立してほしい」と語った。