名古屋入管の施設内で2021年3月に死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんをめぐり、遺族が死亡前295時間分の監視カメラ映像の全面開示を求めている訴訟の第3回口頭弁論が19日、東京地裁で開かれた。
法務省映像は、保安上に支障があるとの理由で、5時間分(全体の1.7%)しか開示していないが、遺族側は、報道機関などで過去に公開された映像を整理した書面を提出。原告代理人の駒井知会弁護士は法廷で、海外のテレビ局が2016年に、日本の入管施設を取材した特集番組には、収容施設内の通路や扉の形状、個室の様子などが約3分間にわたり詳細に映し出されていると指摘。さらに、法務省がインターネット上で公開している職員募集用の映像でも、施設内部の様子が紹介されているとした。駒井弁護士は、「保安上の支障」を理由に、ウィシュマさんの映像だけ開示しないのは「理屈に合わない」と批判した。
次回の期日は6月25日。