長崎に原子爆弾が投下されてから81年目を迎えた9日、長崎市の平和公園で、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が行われた。鈴木史朗市長は「長崎平和宣言」で、大国の「力による支配」が横行していると危機感を表明。「核兵器は、必要悪ではなく、絶対悪だ」として、「『長崎を最後の被爆地に』するため、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向け、歩み続ける」と述べた。
長崎原爆の犠牲者の氏名を記録した原爆死没者名簿には、この日までに新たに2773人が追加され、記載された犠牲者の総数は20万4708人となった。
長崎市長「人類と核兵器は決して共存できない」
鈴木市長は核抑止論について、「極限状況の中で自国の存亡を懸けた究極の判断を迫られたとき、それでもなお核のボタンを押さないと、誰が言い切れるのか」と懸念を表明。「核抑止論は、極めて危うい。核兵器は必要悪ではなく絶対悪であり、人類と核兵器は決して共存できない」と訴えた。また日本政府に対しては、11月から米ニューヨークで開催される核兵器禁止条約再検討会議への参加と、被爆者と認められていない「被爆体験者」の早期、救済を求めた。
来賓として参列した高市早苗首相は挨拶で、被爆体験者について「被爆者の方々と同等の医療費助成を、着実に実施してまいります」と述べるに留めた。