作品概要

STORY

福島原発事故から15年
語り出したこはく
口にできなかった痛みをいま、カメラが映し出す

黒潮と親潮が交わる福島県の浜通りで育ったこはくは、震災当時6歳。激しい揺れと車で逃げた記憶はあるものの、ほとんど何も覚えていない。友だちにさようならも言えないまま会津に避難した。その彼女に甲状腺がんが見つかったのは、中学生のとき。福島県が実施する甲状腺検査で発覚した。

福島県では今、この検査によって、400人もの子どもが甲状腺がんと診断されている。しかし、子どもの甲状腺がんが増えているという事実そのものが風評とされ、社会的なバッシングにさらされる中、当事者は名前や顔を出すことはおろか、存在さえ隠して生きている。

そんな空気を変えたい。
甲状腺がん裁判の最年少の原告であるこはくが今、カメラの前に立ち、自らの言葉を語り始めた。

出演

こはく
こはく祖母 あすか
こはく母 つばさ

スタッフ

監督・撮影・編集・プロデューサー:白石 草
スーパーバイザー:渡辺 一枝
撮影・編集:野田 亮介
アシスタントディレクター:藤本 加奈
主題歌「よるべの海」 作詞・作曲・歌:櫻井 杜音
編曲・演奏:倉田 信雄
サウンドミキサー:栗原 若菜
スタジオアシスタント:久保田 奏
予告編:平野 隆章 藤本 加奈
デザイン:平野 絵里
制作:髙木 祥衣
助 成:パルシステム東京市民活動助成基金 ソーシャルジャスティス基金
協力:311甲状腺がん子ども支援ネットワーク 311甲状腺がん裁判弁護団 311甲状腺がん裁判原告団

製作 ・ 配給:OurPlanet-TV  2026年|35分|5.1ch|ブルーレイ 
©Hajime Shiraishi/OurPlanet-TV

◼️用語補足◼️

甲状腺がん
甲状腺は首の喉仏にある5センチほどの小さな臓器。甲状腺ホルモンを分泌し、身体の新陳代謝や温度調節を行う。子どもの甲状腺がんは100万人に年間1~2人程度と言われている。

アイソトープ治療
高濃度の放射性ヨウ素が入ったカプセルを飲み、細胞を内部被爆させ破壊する治療法で過酷な副作用を伴う。薬を飲むと体から高いガンマ線が放出され他人を被曝させてしまうため、分厚いコンクリートで遮蔽された放射線管理区域内の特別な病室に隔離される。

福島県「甲状腺検査」
東京電力福島第一原発事故後、18歳以下の子ども38万人を対象に福島県が実施している検査。福島県立医科大学の検査チームが県内をまわり、1日1000人近い子どもの甲状腺を超音波エコーで調べる。2~3年で1巡させ検査を繰り返している。2026年5月現在、400人以上の子どもや若者が甲状腺がんと診断され、そのうち350人以上が手術を受けている。

311子ども甲状腺がん裁判
東京電力福島第一原発事故に伴う放射性物質の影響で甲状腺がんになったとして、事故当時、福島県内に住んでいた若者が東京電力に損害賠償を求めている裁判。2022年1月に提訴。

福島原発事故後に福島県内外で多数見つかっている小児甲状腺がんの問題を、OurPlanet-TVでは継続的に取り上げています。福島県の「県民健康調査」検討委員会など各委員会動画もアーカイブしています。

HP https://www.ourplanet-tv.org/namiuchigiwa
SNS Facebook | X  |  Instagram

Standing Together, Creating the Future.

OurPlanet-TVは非営利の独立メディアです。視聴者の寄付を原動力に取材活動を展開しています。あなたもスポンサーとして、活動に参加してください。継続的に支援いただける方は会員にご登録ください。

※OurPlanet-TVは認定NPO法人です。寄付・会費は税額控除の対象となります。