「少数者の声を聞け!」
「多様な民意を反映させろ!」
与党が今国会での成立を目指す「衆院議員定数削減法案」をめぐり、法案に反対する市民らが28日、衆議院議員会館前で抗議行動を行った。主催者発表で500人が集まり、「民意を削るな」「比例を減らすな」と書かれたプラカードを掲げ、ペンライトを振りながら反対の声を上げた。
行動を呼びかけたのは、「議員定数削減反対!緊急アクション」。呼びかけ人の一人・医師の前田佳子さんは、議員削減の理由として「人口減少」を挙げていることを問題視。「人口が減ったからといって、国民の抱える問題が減るわけではない」「むしろ少子高齢化、地域医療の崩壊、物価高騰、格差の拡大など、政治が向き合わなければならない課題は増えている」として、「議席減らして、国民の暮らしがどれだけ良くなるのか」と批判した。
同法案は、衆議院の選挙制度の見直しに合わせて、議員定数の削減を盛り込んだもの。成立後1年以内に選挙制度の見直しに必要な法改正が行われなければ、衆議院の比例代表の議席を45削減すると定めている。28日には、自民・維新と国民民主の3党が、削減数を45議席から31議席に縮小する案で合意。これに基づく法案を今国会に共同提出する方針を示している。
看護師の宮子あずささんは、「議席が危うくなる人の多くが、社会的立場の弱い人や社会保障を充実させようと考える議員ではないか」と懸念を示し、「辞めてほしくないひとりひとり議員の顔を思い浮かべて、この法律に反対しましょう」と呼びかけた。