2021/08/04 - 17:57

“ミャンマーを見捨てないで”軍事クーデターから半年

ミャンマーの軍事クーデターから、8月1日で半年となった。人権団体AAPPによると、デモや国軍の暴力によって、これまでに945人が犠牲となり、5474人が不当に拘束されている(8月1日時点)。都内では犠牲者の追悼や、いまなお続く弾圧に対して抗議が行われた。

「ミャンマーが、いまどうなっているのか知ってください」
東京・青山にある国連大学の広場では1日、ミャンマー市民によって撮影された写真展が行われた。

展示された写真は およそ400点。銃口を突きつける国軍に対して、手作りの弓矢で対抗する市民の様子や、父親をデモで亡くして悲しみに暮れる母子の姿など、ミャンマーの人たちがこの半年間、目の当たりにしてきた凄惨な光景が並んだ。

写真展には「在日ミャンマー市民協会」の呼びかけで、およそ60人の在日ミャンマー人が集まり、35度を超える猛暑のなか写真パネルを持ちながら「いまのミャンマーを見て、知って」と来場者に訴えた。

クーデター後、国軍は批判的な報道をするジャーナリストを次々と拘束。
ジャーナリスト保護委員会(CPJ)によると、現在、32人のジャーナリストが収監されていて、拷問を受ける事例も相次いでいる。自由な報道ができないなか、市民らが撮影した写真や動画が、ミャンマーの今を知る手段になっている。

写真展の開催に協力したペイ ソーさんは「いまは国軍の弾圧に加えて、新型コロナの感染拡大とミャンマー市民は二重の苦しみの中にいる。コロナで1日に数千人が亡くなるなか、国軍は病院を増やすよりも、火葬場を増やしている」と話す。

「ミャンマーのことを見捨てないでください」
首相官邸前では2日、デモで犠牲になったミャンマー市民の追悼と、日本政府の対応に抗議の声が上がった。

呼びかけたのは、ミャンマー支援を行うメコン・ウォッチやアーユス仏教国際協力ネットワークなどの5団体。日本政府による政府開発援助(ODA)や企業による投資が、ミャンマー国軍の資金源になっていると指摘。即座に停止するよう、関係機関をまわり要請してきた。
国軍と“独自のパイプ”を持つとされる日本政府だが、この半年間「事態の推移を見守る」との回答を繰り返すばかりで、具体的な行動には出ていないという。

日本政府の対応に、在日ミャンマー人からは「ミャンマーを見捨てないで」「日本、国際社会は今すぐにでも具体的な行動をとって」と悲痛な声が上がった。

ミャンマー国軍は先月26日、去年11月に実施された総選挙は「自由かつ公正」ではなかったとして、選挙結果を無効とした。アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏率いる国民民主連盟(NLD)が不正に関与したと主張し、解党に追い込むとみられている。

「軍政には二度と戻らない、そのために戦い続ける」
ミャンマーの人々の声に、日本や国際社会は、いつ行動に出るのだろうか。

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