性的マイノリティやその支援者らが集い、性の多様性を讃える祭典「Tokyo Pride 2025」が、7日と8日の2日間にわたり、東京・渋谷の代々木公園で開催された。主催者によると、2日間でのべ27万人が来場した。
8日に行われたパレードには1万5000人が参加。レインボーカラーの衣装や小物を身につけた参加者らが、「ハッピープライド!」と声を上げながら、渋谷から原宿までの道のり約2キロを行進した。沿道には、企業ロゴをレインボーに彩った旗を振って応援する姿も多く見られた。
代々木公園のメイン会場には、国内外209の団体や企業がブースを出展。初めての出展となった、千葉県船橋市を拠点に性の多様性に関する講演活動を行うNPO法人「JASH」ユースメンバーのサランさんは、「みんながそれぞれの思いで活動している姿を見て、自分たちも頑張らなきゃと思いました」と語った。
例年はゴールデンウィークに合わせて開催される同イベント。今年は、LGBTQ+の権利擁護や多様性の尊重を世界的に促す「プライド月間」である6月に日程を変更した。本屋や出版社による共同ブースに出展した、アジア各地のLGBTQ+に関する本を販売する「Loneliness Books」の潟見陽さんは、「雨が心配でしたが、晴れてよかったです。6月は世界的にも盛り上がる時期なので、開催時期として良いと思います」と話した。