小児甲状腺がん
2022/01/28 - 17:36

小児甲状腺がんの賠償請求、過去にも〜東電が明らかに

小児甲状腺がんに関する賠償請求について、東京電力はOurPlanet-TVの取材に対し、過去にも請求されたことがあることを明らかにした。

小児甲状腺がんをめぐっては27日、福島原発事故当時、福島県内に住んでいた男女6人が東京電力に対し、損害賠償を求めて東京地裁に集団提訴したが、それ以前にも請求があったとしている。件数やどのような対応をしたのかなどに詳細は回答を控えるとしている。また、ADR(原子力損害賠償紛争解決申し立て)か直接請求かなどについても、回答できないとしている。

小児甲状腺がんは100万人に1〜2人程度の希少ながんで、チェルノブイリ原発事故後に多発し、事故との因果関係を認められている。このため、福島原発事故後、日本政府は、当時18歳以下だった子ども38万人を対象にした甲状腺検査を開始。現在まで300人近い子どもが甲状腺がんと診断されている。

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