福島県の「県民健康調査」検討委員会の第60回会合が7月30日、福島市内で開催され、2025年度から開始した7巡目の検査結果が初めて公表された。7巡目でも新たながんは見つかり、悪性ないし悪性疑いと診断された患者が3人いることがわかった。6巡目でも新たに1人増え、合計で371人となった。
2019年までにがん登録で把握された集計外の患者47人と併せると、悪性ないし悪性疑いは、良性と診断された一人を除き417人となった。また手術を受けて、がんと確定診断を受けた患者は1人増えて、310人となった。この15年間で手術を受けた患者の合計は、少なくとも357人に上る。

このほか、25歳と30歳の節目検診結果も公表されたが、新たに見つかったがんはなかった。このほか今回は、昨年度の甲状腺検査サポート事業の実施状況も報告された。それによると、昨年度の支援金(医療費助成)交付件数は、150件。事業を開始した2015年からの累計は1207件となった。
また昨年度、甲状腺摘出手術について医療費の交付を受けたのは27件だった。昨年1年の間に、検討委員会で公表された手術件数よりはるかに多い人数が、サポート事業で医療費の交付を受けていることがわかる。また、この11年間にサポート事業で手術費の交付を受けた人数が257人であるのに対し、交付の件数は270件となっており、複数の患者が2回以上の手術を受けていた。
がん登録に基づいた集計外患者人数の公表が、2019年度から更新されていないが、この7年間に、公表されているよりもはるかに多くの甲状腺がんが、福島県でがんと診断され、手術を受けている可能性がある。
資料
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21045b/kenkocyosa-kentoiinkai-60.html